囲碁のプロ棋士のタイトル戦は色々あります。最も注目を集めているのが『7大タイトル戦』と言われるもの。『棋聖戦』『名人戦』『本因坊戦』『王座戦』『天元戦』『碁聖戦』『十段戦』の7つです。ほとんど、囲碁のタイトル戦と言ったらこの7つのタイトル戦のことを指します。

この『7大タイトル戦』以外でも調べてみると色々ありました。『女流タイトル戦』もあります。中国や韓国と戦う世界戦の『国際タイトル戦』もあります。

今回は囲碁のタイトル戦全ての賞金額を調べて紹介してみようと思います。なお、ここで紹介している賞金額は2017年8月時点での金額です。変更になることもあると思いますので、その点はご了承ください。

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目次

7大タイトル戦の賞金額

棋戦 賞金額
棋聖戦 4500万円
名人戦 3200万円
本因坊戦 3000万円
王座戦 1400万円
天元戦 1300万円
碁聖戦 800万円
十段戦 700万円

特に賞金額の多い『棋聖戦』『名人戦』『本因坊戦』のことを『三大タイトル』と言ったりします。三大タイトルの賞金を全て足し合わせたら1億円を超えますね~。さすがです。

それ以外のタイトル戦は1000万円前後と言ったところでしょうか。それでも、1000万円と言ったら一般家庭の年収を軽く上回るくらいの額ですからね。タイトルを一つとるだけでも相当なものだと言う事になると思います。

2016年度の井山裕太の獲得賞金額は1億3494万円

2016年度、井山裕太プロは囲碁の歴史上、初となる7冠を達成しています。つまり、同時期に全てのタイトルを保持したということです。囲碁の歴史上で初の快挙となります。

しかし、2016年度の『名人戦』を落としてしまい、現在は6冠となってしまっています。とはいえ、井山裕太6冠が2016年度に獲得した賞金は『名人戦』を除いて6つです。

棋聖戦:4500万円
本因坊:3000万円
王座戦:1400万円
天元戦:1300万円
碁聖戦: 800万円
十段戦: 700万円

全て足し合わせると・・・・・タイトル戦で獲得した賞金総額は1億1700万円ということになります。

そうなりますと、井山裕太6冠がタイトル戦の賞金以外で獲得した金額は『1794万円』となります。タイトル戦以外で1800万円もの金額を稼いだってことです。

ま~、名人戦は落としたとしても『準優勝』といった位置づけになるわけですから、個人的には1000万円くらいは貰っているんじゃないかなって思うんですよね。

と言いますのも、2017年3月21日に開催されていた『ワールド碁チャンピオンシップ』の優勝賞金額が名人戦と同じ3000万円だったんです。そして準優勝が1000万円となっていました。ですから、名人戦の方も、負けた側は1000万円くらいはもらってるんじゃないかな~と思うんですよね。

仮に1000万円だとしたばあい、井山裕太6冠は残りの800万円をどこで稼いだことになるのか? それが、以下のタイトル戦になってくると思われます。

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7大タイトル戦以外のタイトル戦

棋戦 賞金額
阿含・桐山杯 1000万円
竜星戦 600万円
NHK杯 500万円
マスターズカップ 500万円
若鯉戦 300万円
新人王戦 200万円
王冠戦 170万円

こうしてみると、7大タイトル戦以外も結構いろいろあるようです。阿含・桐山杯なんかは1000万ですよ。7大タイトル戦に入れてもよさそうなくらいの賞金額です。竜星戦やNHK杯、マスターズカップも悪くない額ですよ。

7大タイトル戦もそうですが、予選や本選、リーグ戦での対局でもちゃんと対局料を貰う事が出来ます1局あたり数万円、数十万円です。上位の対局となると、1局当たり50万円を超えてきます。タイトルを取れなくてもタイトル戦の本戦やリーグ戦の常連の方々はそれなりの収入がありそうです。

◆囲碁の対局料を検証
http://netdays365.com/【囲碁の対局料】プロ棋士が対局で得る収入を検証!/

井山6冠がタイトル戦以外で得た800万円は、これらの予選での対局料だと思われます。井山6冠は全てのタイトル戦で上位で打っているでしょうから十数局打てば簡単に800万円くらい行きそうですしね。

女流のタイトル戦もある

 

棋戦 賞金額
扇興杯女流最強戦 800万円
女流立葵杯 700万円
女流本因坊戦 550万円
女流名人戦 500万円
女流棋聖戦 500万円

囲碁も将棋も女流(女性)はなかなか上位に上がって来れません。7大タイトル戦やそれ以外のタイトル戦にも女流は参加しているのですが、どうしても上まで勝ち上がって来れないんです。そこで女流棋士の方々に特別に用意されているのが『女流タイトル戦』となります。もちろん、女性だけしか参加できないタイトル戦です。

とは言っても、800万円~500万円の賞金額のタイトル戦が5つもあります。男性棋士の多くは羨ましいなと思いながら眺めているかもしれませんね(笑。それだけ、囲碁の世界では女流の人気が高いという事なのだと思われます。

女流の世界では『藤沢里菜』プロ『謝依旻』プロの2人が上位争いを行っている印象です。この女流タイトル戦のおかげか、トップクラスの女流棋士は、男性を含めての賞金ランキングでもトップ10入りするほど多いようですよ。

ちなみに、どうして女流(女性)は男性と比べると囲碁や将棋が弱いと思いますか? それに関しては私個人の自論を記事にまとめていますので、良ければそちらもご閲覧ください。

◆女流棋士が囲碁の実力で男性より劣る理由は?
http://netdays365.com/女流棋士が実力で男性より弱い理由は?/

中国や韓国など海外とも戦う『国際棋戦』

棋戦 賞金額
農心杯 5000万円(5億ウォン)
応氏杯 4400万円(40万ドル)
新奥杯 3740万円(220万元)
金竜城杯 3400万円(200万元)
百霊杯 3060万円(180万元)
夢百合杯 3060万円(180万元)
三星杯 3000万円(3億ウォン)
LG杯 3000万円(3億ウォン)
ワールド碁チャンピオンシップ 3000万円
春蘭杯 1650万円(15万ドル)
黄竜士精鍛科技杯 765万円(45万元)
天台山農商銀行杯 510万円(30万元)
穹窿山兵聖杯 340万円(20万元)
グロービス杯 300万円
TVアジア (不明)

囲碁は『中国』や『韓国』の方が活発と言いますか人気が高いです。以前『AlphaGoの検索数で調査する世界の囲碁人口』という記事で独自調査しましたが、中国や韓国の囲碁人口は日本の10倍以上という数値を叩き出しました。それくらいの差があるのかもしれません。それだけ囲碁人気が高いからこそ、このように国際戦は賞金額が大きくなってくるのだと思われます。

ただ、残念なことに、『囲碁の実力差も大きい』という状況に陥ってしまっています。国際戦ではほとんど日本人は中国や韓国の棋士に勝てていません。唯一、井山裕太6冠だけが中国韓国勢と互角に戦うことができるのですが、井山6冠は日本国内のタイトル戦が忙しくて、国際戦に参加する余裕が無く、あまり積極的に参加できていません。残念な話です。

◆囲碁の世界ランキング
http://netdays365.com/囲碁の世界ランキング/

◆囲碁の国内ランキング
http://netdays365.com/囲碁の国内ランキング/

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