2019年の新年早々、囲碁界でビックニュースが飛び込んできました。プロ棋士の仲邑信也九段の一人娘である『仲邑菫(なかむらすみれ)』ちゃん(9歳)が2019年4月1日付で史上最年少の囲碁のプロ棋士になるそうです。まだ幼さが残る・・・というか、100%幼いですね。この幼さでプロ棋士ですからちょっと想像できません。

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2019年2月20日:新初段シリーズで台湾の『黒嘉嘉』

週刊碁が主催する『新初段シリーズ』にて、仲邑菫ちゃんが台湾のトップ女流棋士である『黒嘉嘉(こく・かか)七段(24)』と対局することになりました。黒嘉嘉七段は台湾でモデルの仕事もされている綺麗な方です。

白番: 黒嘉嘉七段(台湾)
黒番: 仲邑菫

結果: 白、黒嘉嘉七段の中押し勝ち

序盤の右下の攻防で激しく揺れ動いた後はほぼ形成は互角だったようです。160手あたりから緩やかに白が良くなってますね。そして最後はコウでやられてしまいました。

黒嘉嘉さんがどこまで本気でやっていたかはわかりませんが、見ごたえのある面白い対局でした。

◆動画解説◆
// 金子賢 // 上達の約束 // rido channel // みやれー// Kuro // 台湾人 // 韓国人 //

// 対局後の記者会見 //

2019年1月30日:チョ・フンヒョン九段と記念対局

韓国の正月用の番組のための記念対局として組まれたようです。

『チェ・ジョン九段』は65歳で現在は国会議員をしています。国内外で150回以上タイトルを獲得したレジェンドだとか。韓国で9歳の史上最年少プロ棋士になった後、10~18歳の時に来日して故瀬越憲作名誉九段の元で修業を積んでいたそうです。今回、菫ちゃんと対局したのは、当時の恩返しも兼ねているのかもしれません。

白番: チョ・フンヒョン九段(韓国)
黒番: 仲邑菫

結果: 白、チョ・フンヒョン九段の中押し勝ち

160手くらいまでは黒の菫ちゃんが優勢だったようですが、白が上辺を攻撃し始めたあたりで形成が一気に変わってきてしまいました。最終的には大石が殺されてしまいましたね。残念な対局でした。

◆動画解説◆
// 金子賢 // rido channel //

2019年1月23日:女流世界最強との記念対局

女流の世界最強棋士である韓国人『チェ・ジョン九段』と仲邑菫ちゃんが2019年1月23日に記念対局を行いました。その時の棋譜です。

白番: チェ・ジョン九段(韓国)
黒番: 仲邑菫

結果: 白、チェ・ジョン九段の中押し勝ち

80手あたりを境に、白のチェ・ジョン九段が圧倒的優勢になっていきましたね。まさに『手加減する気はない』という強い意思を感じるような対局内容でした。女流最強棋士がここまで本気で打ちのめしてくれたわけですから、むしろ感謝すべきだと思います。良い経験になったのではないでしょうか。

◆動画解説◆
// 金子賢 // 上達の約束 // rido channel // Kuro //

2019年1月6日:井山5冠との対局

1月6日に東大阪市役所で『井山杯 新春囲碁フェスティバル』が行われ、昨年の『井山杯小学生の部優勝者』だった仲邑菫ちゃんが井山5冠と記念対局を行いました。しかし『井山杯』とかあったんですね(笑。

白番: 井山裕太5冠
黒番: 仲邑菫

対局結果: 引き分け

結果は1時間20分経過で引き分けに。ま~井山の勝ちっぽいですね。序盤は井山が押されていたようにも見えます。ま~井山流の演出なのかもしれませんが・・・・・。

棋譜に関して県代表クラスの方が解説してくれていますので、興味がありましたらそちらの方をご視聴ください。

【動画】仲邑菫初段 VS 井山裕太五冠
https://www.youtube.com/watch?v=By6fCXwiL90

囲碁AI『最強の囲碁Zero』の評価によりますと150手くらいまでは黒の菫ちゃんが優勢でしたが、白の井山が一気に逆転してしていきました。井山もそこまで本気でやっていなかったのではと思っているのですが、2018年の碁聖戦以降、井山は調子が悪いですからね。必死に頑張って、やっとこさ逆転したのではと思えてなりません(笑。

◆動画解説◆
// 日本棋院 // 柳澤理志 // 金子賢 // 上達の約束 //

2018年12月13日:張栩九段と試験対局

仲邑菫ちゃんが『英才特別採用推薦棋士制度』で張栩九段と試験対局を行った時の棋譜です。

白番: 張栩(九段)
黒番: 仲邑菫

対局結果: 引き分け

元々は『逆コミ5目半』の対局であったものの、結果が『白半目勝ち』であったため『それではもう持碁(引き分け)にしましょう』ということで、引き分けにしたそうです。ま~、試験対局で勝ち負けは重要ではありませんから。

張栩九段
『井山さんが小学5年生くらいの時に打ったことがあり、その時にとても衝撃を受けたのですが、年齢的に比べれば菫ちゃんの方がさらに上を行っていると感じました。9歳でこれだけの力を持っているというのは、見たことが無いですね。』

囲碁AI『最強の囲碁Zero』は互い戦という判断でこのように評価しています。序盤は10目ほど黒の菫ちゃんが良い状況でだんだん差が無くなっていき、ほぼ互角の形成で対局が終わっています。『試験対局』ということもあり、張栩名人は意図的に互角の状況にして実力をはかっていたのかもしれません。

◆動画解説◆
// 金子賢 // 上達の約束 // rido channel //

2018年7月21日:第4回パンダネットレディース囲碁トーナメント

日本のパンダネットが主催している『女性アマチュアの大会』。年齢にかかわらず誰でも参加できるようです。この大会で仲邑菫ちゃんは優勝しました。

大会概要

大会の結果

仲邑菫ちゃんは『6月17日の予選で1位』となり『7月21日の4人で行われた決勝大会のトーナメントで優勝』です。準決勝と決勝の棋譜が紹介されてありましたのでご紹介いたします。

◆準決勝◆

白番: 仲邑 菫
黒番: 加藤 優希

結果: 白、仲邑菫の中押し勝ち

囲碁AIの『最強の囲碁Zero』に見てもらったところ、序盤は黒が優勢でした。『白144手』までは黒が6目半優勢だったのですが、『黒145手』を打った瞬間に白16目半優勢に入れ替わりました。この『黒145手』が良くなかったという判断のようです。

◆決勝◆

白番: 仲邑 菫
黒番: 藤原 彰子

結果: 白、仲邑菫の中押し勝ち

序盤は白の菫ちゃんが優勢でしたが、『黒69手』が良い一手だったようで形成はほぼ互角になってきます。以降、120手あたりから徐々に黒が良くなっていってますね。黒の相手もなかなか強かったのでしょう。最後は中央の黒をとって白の菫ちゃんが逆転勝利です。

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◆仲邑菫(なかむらすみれ)ちゃんのプロフィール

2019年1月時点での仲邑菫(なかむらすみれ)ちゃんは9歳の小学4年生です。3月の誕生日で10歳となり、4月から5年生となりプロ棋士デビューとなります。まずは大まかなプロフィールをご紹介いたします。

【生年月日】2009年3月2日
【出身地】 大阪府

◆囲碁歴◆
・3歳から囲碁を始めた
・5歳6ヶ月:朝日・関西アマ女流名人戦でアマ初段~三段のクラス「Bグループ」で優勝
・6歳2ヶ月:朝日少年少女名人戦府大会「小学生の部」で45人中4位
・7歳2ヶ月:朝日少年少女名人戦府大会「小学生の部」で優勝
・7歳6ヶ月:朝日・関西アマ女流名人戦でアマ四段クラス以上「Aグループ」で優勝
・8歳:韓国国内の学生大会で小学生低学年の部で優勝

『5歳6ヶ月』って幼稚園児ですよね。低段クラスとは言え5歳で優勝とは凄いです。そして『6歳2ヶ月』で挑んだ朝日少年少女名人戦府大会「小学生の部」で45人中4位という好成績。大阪府の大会で、小学校1年生が6年生たちをもなぎ倒し4位になるってのは凄いことだと思います。そして、次の年の小学校2年生当時では優勝しています。成長していますね。

確か井山五冠は小学2年生と小学3年生の時に全国大会で優勝していると聞きます。井山五冠に近い成長スピードだと言えそうです。

◆韓国で勉強◆
・7歳から韓国で武者修行を始める
・2018から両親とともに韓国・ソウルへ渡り本格的に勉強

良心はスミレちゃんに囲碁の勉強をさせるため『韓国』で武者修行をさせたようです。院生で学ぶのではなく、韓国を選んだというのが驚きですね。日本とは違う世界を感じ取りすくすくと成長してほしいという両親の願いでしょうか。それが功をなしたのか、さらにスミレちゃんは成長したようです。

◆今後の予定◆
・2019年4月1日付けでプロ棋士に

父親は囲碁の棋士で『仲邑信也九段(45)』。日本棋院関西総本部所属です。

◆日本棋院『仲邑信也九段』
https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000306.html

母親は元囲碁インストラクターだとか。

参照:スポーツ日報『史上最年少囲碁プロになる9歳の仲邑菫さんが井山裕太5冠苦しめた』

【動画】プロ入りの記者会見

youtubeにてインタビューを受けるスミレちゃんの動画が幾つかありましたのでご紹介。

◆仲邑菫ちゃんのプロ入り記者会見(54分)
https://www.youtube.com/watch?v=saMWlGUh2-s

◆井山五冠のコメント
https://www.youtube.com/watch?v=kKkKRTLMe1g

英才特別採用推薦棋士採用制度とは?

今回、スミレちゃんは『英才特別採用推薦棋士採用』という枠でプロ棋士となりました。新しく設けた制度らしく

・世界で戦える棋士を育てることを目的としている
・対象者は基本的に『小学生』

つまりは『将来性がある者を試験対局のみで評価しプロ棋士に合格させる』という制度のようです。思い切った制度ですね。後、『院生に関係ない人物』というのもポイントのようです。

また『特別枠』で採用されているため、『正棋士』としての採用ではないとのこと。『成棋士』として認められるためには

①女流のタイトルを取る
②若手の棋戦で優勝する
③五段になる
④リーグ戦に入る

このどれかの条件をクリアーしなければいけないとのこと。ま~、『④』はどう考えても無理ですね。『①』か『②』を狙っていくということになりそうです。

詳しくは以下の記事か『プロ入りの記者会見動画』を参考にしてください。

◆英才特別採用推薦棋士制度
https://www.nihonkiin.or.jp/player_news/recruit/post_299.html

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