非公式の対局とはいえ、井山裕太6冠(元7冠)とアルファ碁との対局が、このような形で実現するとは思いませんでしたね~。日本最強の力は、はやりアルファ碁には及びませんでした。

とは言っても、持ち時間の短い対局です。人間側にとっては圧倒的に不利な対局でしたからね。公式戦での対局を期待したいものです。

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目次

【まとめ】アルファ碁の対局履歴

◆2017年◆
10月中 アルファ碁ゼロVSアルファ碁ゼロ40局】-3000~47504775~5185-3400~37003750~4350
5月末 【アルファ碁VSアルファ碁50局】1~5局6~10局11~15局16~20局21~25局26~30局31~35局36~40局41~45局46~50局
5/23~27 【中国】カケツ1局2局3局)・相談碁・ペア碁
12/29~1/4 ※【非公式対局】・・・井山裕太1局)・カケツ1局2局)・パク・ジョンファン1局2局・3局・4局)
◆2016年◆
夏ごろ AlphaGoVSアルファ碁・・・1局2局3局
3/9~3/15 【韓国】イセドル9段・・・1局2局3局4局5局
◆2015年◆
10/5~10/9 【EU】ファン・フイ(Fan Hui)・・・5戦

※【非公式対局】2016年12月29日~2017年1月4日に行われた対局はインターネット上で行われた非公式の対局となります。

『AlphaGo(アルファ碁)』VS元7冠の井山裕太6冠

白番: 井山裕太6冠
黒番: AlphaGo(アルファ碁)

結果: AlphaGo(アルファ碁)の135手中押し勝ち

1-9手の解説

ということで、井山とアルファ碁の対局を何となく語ってみようと思います。

黒持ちのアルファ碁、珍しく好戦的に5手目でかかってきました。それを白の井山が『秀策のコスミ』で受けるという。何か、ワロタw

masterがネット碁に現れたのは12月29日~1月4日まで。この短い期間に日本、中国、韓国のプロ棋士たちとかなり打っているんですよね。もしかしたら、プロ棋士側には、googleの方から『masterの正体はアルファ碁』という知らせが来ていたのかもしれません。

井山が、相手がアルファ碁であることを知っていたうえで、この『秀策のコスミ』を使ったとするならば、なかなか洒落たことをしてくるな~と思えてなりません。

10-53手の解説

白16と黒を囲い込んでしまったってのは、井山的には大成功な状況だと思います。

しかし、その後、白も左辺で囲い込まれてしまいますので、ま~状況的には互角の展開と見るべきでしょうか。

52手目の時点で、ソフトは白が17目程度有利だとみています。

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54-100手の解説

黒69と飛び込んできたのは意外でしたね。こういった打ち方もするんだな~と。この場面、私なら『黒P12』辺りに打って、右辺の模様を確保しつつ、下辺の白地ににらみを利かせるってのが無難であるように思えるのですが、それでは弱いんでしょうかねぇ。

その結果、98手目の時点で、ソフトは黒の11目程度有利と判断しました。

その後打つ『黒99』なんて、メチャクチャ固い一手ですよね。なんでしょうね、これ。まさか、勝利宣言が発動しているってわけではないですよね(汗。

101-122手の解説

その後、井山は地を確実に稼ぎつつ、右辺の黒模様を消しにかかります。上辺と下辺の白地はかなり大きいと言えます。この時点なら井山が勝つのではと思えなくもないですよね。

122手目の時点では、ソフトは白が9目程度有利と見ています。

123-135手の解説

黒123手が厳しかったようですね。以降、白は防戦一方になってしまいました。これは、井山が見損じてしまったということなのか、アルファ碁がうまかったと考えるべきなのか、ちょっと私ではよくわかりません。

黒135手で、白の井山裕太6冠が投了。アルファ碁の中押し勝ちとなりました。

まだ白が生きるための手はあるとは思うのですが、ここで生きる手を打っているようだと、中央に地を許してしまって勝ち目がないという判断だったのかもしれません。もう少し時間があれば井山も頑張れたと思うんですけどね。なれない短い時間での対局だったので、これが限界ってことだったのだと思います。お疲れ様でした。

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