(▲画像はイメージです、たぶん宗教関連のものです)
2016年11月19日~23日に行われた『第2回囲碁電王戦』。そこで趙治勲名誉名人に対して1勝2敗という好成績を残したのが日本製のAI『DeepZenGo』でした。
それから一週間後の11月29日、DeepZenGoの前にとてつもない打ち手が現れました。それが『GodMoves』です。何でも、対局の総時間が10分にも満たない早打ちで、DeepZenGoを圧倒してしまったというのです。
とても人間技とは思えません。おそらくAIだと思われます。素性はまだハッキリとしていないようです。
GodMovesとDeepZenGoは3局対局を行い、全てGodMovesが勝利しました。ここではその第1局目をご紹介したいと思います。
目次
【まとめ】アルファ碁の対局履歴
◆2017年◆ | |
---|---|
10月中 | 【アルファ碁ゼロVSアルファ碁ゼロ40局】-3000~4750・4775~5185・-3400~3700・3750~4350 |
5月末 | 【アルファ碁VSアルファ碁50局】1~5局・6~10局・11~15局・16~20局・21~25局・26~30局・31~35局・36~40局・41~45局・46~50局 |
5/23~27 | 【中国】カケツ(1局・2局・3局)・相談碁・ペア碁 |
12/29~1/4 | ※【非公式対局】・・・井山裕太(1局)・カケツ(1局・2局)・パク・ジョンファン(1局・2局・3局・4局) |
◆2016年◆ | |
夏ごろ | AlphaGoVSアルファ碁・・・1局・2局・3局 |
3/9~3/15 | 【韓国】イセドル9段・・・1局・2局・3局・4局・5局 |
◆2015年◆ | |
10/5~10/9 | 【EU】ファン・フイ(Fan Hui)・・・5戦 |
※【非公式対局】2016年12月29日~2017年1月4日に行われた対局はインターネット上で行われた非公式の対局となります。
『GodMoves』VS『DeepZenGo』
白番: DeepZenGo
黒番: GodMoves
結果: 黒の中押し勝ち(約100目差)
1-18手の解説
白10は下の黒を攻めたいって感じの一手のようです。黒11はそこまで怖がる必要もないので上辺の地を意識したって感じでしょうか。
白18までは下の黒を攻める白って構図ではありますが、上辺の黒模様がいいですよね。ま~、まだまだこれからって状況ですね。
19-47手の解説
白を追いかけている黒って感じでしたが、左辺で渡ってしまいましたね。実質的には失敗しているって状況だと思います。ま~、最終的には、渡れていないのですが。
右辺に白の大模様が出来てしまうので、黒47は絶対の一手かなと思います。
ソフトの判断では、黒の上辺が厚いので、黒が黒が14目程度良いという判断になっています。
48-101手の解説
白48と戦場が上辺になります。私的にはこんなに厚い場所に飛び込んでいくのはあまり好きではありません。布石的には黒がうまくいっていると思います。
黒73~79までなんかは上手いな~と思います。変に切ろうとしたら、左上の白10目くらい持っていかれそう。
黒101まで上辺の白を攻めている流れです。ソフト的には黒の地が大きく削られて白の方が20目近く有利となっていますが、攻めている黒の方が有利な流れだと思われます。
102-136手の解説
黒105なんても~、かなり強引な手ですよね。これでうまくいっちゃうんだな~と。
黒135で白を分断することに成功します。白的には分断された石はどっちも余裕がありません。実質的に追い込まれている状況です。
ソフト的に白が22目程度有利となっていますが、上辺の石は瀕死の状態であるため、まったくあてにならない数値です。
137-179手の解説
ここで黒137と黒2目を助けに来ました。これが生きると中央の白が厳しくなるため反発します・・・が、これ、生きるんですね~。しかも白154と打たなければならず、白は後手です。かなり痛い。
ただ、下辺の黒も余裕がありませんね。それなりに弱い石だと思います。まぁ、強い者から見れば白先でも生きていると判断できる医師なのかもしれませんが。
ここで白は中央の黒素攻めに来ましたが、実質的にこれが敗因になるんでしょうかね?
白170と下辺の黒を殺しに来ていますが、黒は逆に黒171と、上辺の白を取りに来ました。黒179までで、上辺の白は30目も死んでしまいました。
これはDeepZenGoが見損じたと考えるべきなんでしょうかね~? AIが見損じるかな~? なんだかこの部分は人間によるミスか見損じに近いような印象を受けました。追い込まれると、AIでもこんなものなのかな~と。
ソフトの判断では、上辺の白が大量に死んでしまったわけなので、黒71目有利となっています。圧勝の状況ですね。このような状況でもDeepZenGoはしぶとく打ち続けます。
といいますのも、実は下辺の黒を全て殺せば、形成的にはほぼ互角になるんですよ。むしろ逆転して白の方がいいのではないかな~と。ですから、DeepZenGoは大差でありながらしぶとく黒を殺しに来ています。
180-221手の解説
そして、黒221までです。何とか殺そうと頑張ってきましたが、生きてしまったと判断したDeepZenGoはここで負けを認めます。
接戦と言えば接戦だったなという気もします。
しかし、3戦やって3戦ともGodMovesが勝ってしまいましたからね~。GodMoves的には『余裕の勝利だった』と言うのかもしれませんね。
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