◆囲碁のパソコンソフト◆ |
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2017年12月15日に『銀星囲碁18』が発売されました。金額は『12,800円+消費税』です。ネット通販のamazonや楽天では送料無料で1万円前後となっていましたよ。
ここでは銀星囲碁18がどういった機能を揃えているのかについてご紹介いたします。またライバル囲碁ソフトである『天頂の囲碁7』と比較した感想も書いていますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
通信対局機能
銀星囲碁を購入している方とネット対局ができるという機能です。
正直、これは必要ないかなと思いました。といいますのも、ロビーに行っても人がいません。まだ銀星囲碁18が発売されて2日目だからと言うのもあるとは思いますが、人がいません。
インターネットの対局サイトは無料で打てる良いサイトが沢山あります。こちらで十分だと思いますよ。
◆ネットで無料対局できるサイト
http://netdays365.com/無料対局サイト/
【銀星囲碁18の内容①】自由対局
『 対局 → 新規対局 』をクリックすると次の画面となります。
基本的には『自分VSコンピュータ』との対局を行うと思います。『ニギリ』ボタンにチェックを入れればニギリで黒番か白番かが決まります。そうでなければ最初から自分で好きな方を決めましょう。『思考エンジンを常に動作させる』は必ずチェックを入れておきましょう。そちらの方がサクサク対局出来て快適です。
『コンピュータ設定』に関してはお好みで。
『ヒント』にチェックを入れておくと人間側があまり良くない手を打つと『人間が劣勢になる手です』と言って教えてくれます。こんな感じです。
『はい』を押して、少し操作しますと、どこが最善の一手なのかを教えてくれます。
なるほど、ごもっともです。こちらの方がいいと思います。悪くない機能ですね。
また、対局前の設定で『棋力上達指導』の方に行きますと、ちょっと違う別の機能もあります。
これは『ヒント』機能と似たようなものです。『打つ前に良い手を教えてくれる』機能と『打った後に教えてくれる』機能の2つがあります。
例えば、『良手・悪手の三択を表示する』を選択しますと
このように『ア・イ・ウ』の三択が表示されます。良いと思える手を一つ選んでみます。
『ウ』を選んだのですが『悪手』とされてしまいました。確かに『イ』の方が急場ではあります。失敗しました。
このように、対局を楽しみながら『三択問題』を楽しめるって感じですね。なかなか面白いと思います。銀星囲碁はヒント機能が豊富だなと思いました。
【銀星囲碁18の内容②】チャレンジ対局
『 対局 → チャレンジ対局(初段) 』をクリックすると次の画面となり『レベル1』の問題を解いていくことになります。
どうやら『ヨセ問題』のようです。この状況から最後まで打って勝利しましょう、といった感じでしょうか。
色々とレベルがあるようですし、難易度もあるようなので問題数として何十問あるのかはよくわかりませんでした。100問分くらいはあるのかなと思いました。
【銀星囲碁18の内容③】レーティング対局
『 対局 → レーティング対局 』をクリックするとレーティング対局となります。右側にある『対局開始』ボタンをクリックしましょう。
とりあえず初段に登録して打ってみましたが、強いなと思いました。まだ正確には把握できていませんが、天頂の囲碁7の初段と同等くらいだと思っています。断言できかねますが。
ただ、銀星囲碁の方がサクサク動きますね。天頂の囲碁は初段でも一手5秒くらいかかっていますが、銀星囲碁は1秒くらいで打ち返してきます。高段になってくると違うのかもしれませんが、少なくとも低段は確実に銀星囲碁の方が快適です。
【銀星囲碁18の内容④】練習問題
『 練習問題 』の中に『ヨセ問題』と『この手何目の問題』の2つがあります。
『ヨセ問題』というのはそのまんまでヨセの問題です。成功するまで何度も挑戦できるようになっているので良いシステムだなと思いました。
『この手何目の問題』はこの一手は何目の価値があるのかを数値で入力して当てるという問題です。
例えばこの一手。何目の価値があるのかと聞かれてみると、私もわかりません。特に考えたこともありませんでした。正解は3目の価値だそうです。なるほど、覚えておかないとですね。最後のヨセで大逆転とかありますので、どのヨセがどれくらいの価値なのかを勉強するのはとても大事な事だなとやっていて思いました。
しっかり勉強すればヨセの手順も正確になってくるかもしれません。30問あります。とても素晴らしい問題だなと思いました。
【銀星囲碁18の内容⑤】有段者の為の問題集
別に用意されている『有段者の為の銀星囲碁問題集6』です。布石、詰碁、手筋の問題がそれぞれ100問で、合計300問出題されています。システムがちゃんとしているので楽しく問題に挑戦できます。
【銀星囲碁18の内容⑥】星の布石:侵入と攻防
こちらも別に用意されてある布石の勉強用の機能です。どういった状況の時に、どういった打ち方をすればいいのかという事を失敗例を含めて文章と碁盤で解説してくれています。内容は級位者向けだと思いますが、勉強などほとんどやってこなかった低段の私も十分役に立つ内容だなと思いました。これもとても素晴らしいと思います。来年の19ではもっと解説を増やしていただけると嬉しいですね~。
強さは『アマ最高位八段免状』
『八段の免状』ですか。個人的に、これはあまり意味が無いように思えます。これに関しては別サイトの記事を一読することをおすすめいたします。
◆『免状八段』と藤沢秀行名誉棋聖
http://www.fujiura.com/ohnen/01/01006.htm
そもそも『アマチュア8段』を強く押し出しても意味が無いように思えます。といいますのも、ライバルである囲碁ソフト『天頂の囲碁7(DeepZenGo)』は井山裕太7冠や趙治勲名誉名人に勝利したことがあります。つまり『プロ棋士九段以上』であり、日本最強の井山裕太7冠と同等かそれ以上かもしれないという強さであることを結果で証明しています。『アマチュア8段』ではインパクトに欠けると思うんですよね。
銀星囲碁18の動作環境
対応OS | Windows 7/8/10 |
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CPU | Intel Core2 Duo 2.4GHz相当以上 (マルチコアCPU必須) |
メモリ | 4GB以上(推奨メモリ:8GB) |
ハード | 約800MB以上の空き容量 |
私もCPUに関して知識が無いためネットで調べてみたところ、このサイトがとても分かりやすいなと思いました。
◆マルチコアCPUとは?
http://www.pasonisan.com/customnavi/cpu_corei/02multicore.html
平たく言いますと、マルチコアCPUというのは10年ほど前から普及しているCPUのようです。ですから、現在のパソコンはほとんどマルチコアCPUだと思います。windowsXPくらいのころは違うかもしれませんが、windows7以降のパソコンなら大体はマルチコアCPUと考えて大丈夫だと思いますよ。責任は持ちかねますが(笑。
実際に銀星囲碁18を触ってみた感じですと、ノートパソコンでも十分快適に楽しめるソフトだと思いました。ただ、『ソフトの高段(8段)との対局』や『解析機能』などは少し時間がかかると思います。特に解析機能は壊滅的に時間がかかりました。200手くらいの棋譜で1時間くらいかかりましたね~。デスクトップでそれなりに高スペックのパソコンでないとストレスになるかなと思いましたね~。
ライバル囲碁ソフト『天頂の囲碁7 Zen』
銀星囲碁18にとって最大のライバルとなるのが、2017年11月17日に発売された囲碁ソフト『天頂の囲碁7』だと思います。こちらの方にも興味のある方は、感想を書いていますので参考にしてくださいませ。
◆『天頂の囲碁7 Zen』の感想
http://netdays365.com/天頂の囲碁7
北朝鮮とのつながりはない
wikiの方で銀星囲碁を調べてみると『思考エンジンは北朝鮮の朝鮮コンピューターセンターが開発したKCC囲碁が元となっている』という記載が!?
北朝鮮とつながりがあるのかな~・・・と少し不安に感じましたが、ツイッターの方でこのような書き込みを見つけました。
銀星囲碁のシルバースタージャパン社長と面談。
北朝鮮とは10年以上前に縁が切れていてロイヤリティの支払いのようなものも全くないそうです。ホームページにそれを書くのは過去のことを知らない人への逆効果を懸念とのこと。私がSNSや囲碁きっず2のサイト内で書くのは構わないということでした。— 政光順二 (@igokyoto) 2017年11月24日
どうやらつながりはないようです。
あとがき
とても良いソフトだと思います。対局も快適ですし、出題するヨセや詰碁の問題を解くためのシステムも素晴らしい出来です。丁寧に作り込んでいるなという印象を受けました。買って損はありません。強さに関しては天頂の囲碁7に劣ると思いますが、ほとんどの人は八段、九段など別次元の世界です。そこまで気にする必要はないと思います。
『銀星囲碁シリーズ』の発売日まとめ
・銀星囲碁 : 1999年04月09日発売
・銀星囲碁2 : 2000年09月08日発売
・銀星囲碁3 : 2002年04月18日発売
・銀星囲碁4 : 2003年06月27日発売
・銀星囲碁5 : 2004年07月09日発売
・銀星囲碁6 : 2005年08月26日発売
・銀星囲碁7 : 2006年12月15日発売
・銀星囲碁8 : 2007年12月21日発売
・銀星囲碁9 : 2008年12月12日発売
・銀星囲碁10: 2009年12月18日発売
・銀星囲碁11: 2010年11月26日発売
・銀星囲碁12: 2011年12月09日発売
・銀星囲碁13: 2012年12月07日発売
・銀星囲碁14: 2013年12月13日発売
・銀星囲碁15: 2014年12月19日発売
・銀星囲碁16: 2016年03月04日発売
・銀星囲碁17: 2016年12月16日発売
・銀星囲碁18: 2017年12月15日発売
銀星囲碁は長年、お父さん方の冬のボーナスをターゲットにした発売日設定にしているようですね。ま~、妥当な戦術?だと思います(笑。
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