囲碁と将棋のタイトル戦は基本的に『各新聞社』が主催となって行われています。では、各新聞社は囲碁と将棋の賞金額をどのように評価しているのでしょうか? 比較してみようと思います。(2019年5月に調査)
目次
囲碁と将棋の賞金を比較!
新聞社 | タイトルと賞金額 | 賞金の差 |
---|---|---|
読売新聞 | ・囲碁、棋聖戦、4500万円 ・将棋、竜王戦、4200万円 |
囲碁の方が 300万円多い |
朝日新聞 | ・囲碁、名人戦、3100万円 ・将棋、名人戦、2000万円 (毎日新聞と共同) ・将棋、朝日杯、1000万円 (準タイトル戦) |
囲碁の方が 1100万円多い |
毎日新聞 | ・囲碁、本因坊戦、2800万円 ・将棋、名人戦、朝日新聞と共同 ・将棋、王将戦、300万円 (スポーツニッポン新聞と共同) |
囲碁の方が 1650万円多い |
日本経済 新聞 |
・囲碁、王座戦、1400万円 ・将棋、王座戦、800万円 |
囲碁の方が 600万円多い |
新聞三社 連合 |
・囲碁、天元戦、1400万円 ・将棋、王位戦、1000万円 |
囲碁の方が 400万円多い |
産経新聞社 | ・囲碁、十段戦、700万円 ・将棋、棋聖戦、300万円 |
囲碁の方が 400万円多い |
『読売新聞』は囲碁も将棋も物凄い金額を出してくれていますね。囲碁と将棋の世界を支えてくれているのは読売新聞であると言っても過言ではないほどです。金額としては『囲碁が4500万円』で『将棋が4200万円』であるため、囲碁が300万円ほど上回っています。
『毎日新聞』はちょっと特殊です。『将棋の名人戦』は毎日新聞と共同みたいですから実質『1000万円』と言ったところでしょうか。そして準タイトル戦の『朝日杯』で1000万円です。ですから『将棋は2000万円』といったところでしょうか。囲碁には『3100万円』出していますので、囲碁の圧勝です。
『毎日新聞』も将棋はちょっと特殊ですが『名人戦1000万円+王将戦150万円=1150万円』といったところでしょうか。囲碁が2800万円であるため、囲碁の圧勝です。
『日本経済新聞』も囲碁の圧勝です。
『新聞三社連合』も囲碁の圧勝です。
そして『産経新聞』も囲碁の圧勝です。
つまり、調査した全ての新聞社は囲碁の賞金額の方が多くなっているという結果になりました。
あとがき
競技人口で言えば将棋の方が5~10倍くらい多いのですが、それでも全ての新聞社は囲碁の賞金額の方を多くしています。これは将棋よりも囲碁の方が新聞の売り上げアップに貢献しているということなのかもしれません。
何にしても、囲碁も将棋も賞金額は落ち目です。お互い、人気向上を願いたいものですね。
「囲碁も将棋も賞金額は落ち目です」新聞社自体の経営が大変そうですからね。
新聞業界は囲碁にも将棋にも一番お金を出してくれている業界ですし、これまでの貢献には感謝しかないです。とはいえ、他業種を開拓していかないと新聞と一緒に終わってしまいかねないでしょうね
そうですね。昔ならともかくインターネットが普及した現在は新聞の需要も減ったでしょうし、囲碁や将棋が理由で新聞を買うという人も少ないと思います。何か新しいことを考えなければいけない状況のように思えます。