皆さんこんにちは、ムスイの囲碁初心者講座です。

今回は終局後に行う『陣地の数え方』に関して説明いたします。ちょっとややこしいところがありますので2パターンで説明いたします。

目次

【初心者編】終局処理(陣地の数え方)

囲碁の対局を行って、このような結果になったとします。

これをどのように数えるのかと言いますと・・・・・

◆黒の陣地が『13目』

◆白の陣地が『10目』

ということになりますね。これだけを見ると『白の3目差勝ち』と言う気がしますが、計算はここで終わりません。

実は囲碁は『先に打ち始める黒が有利』であるため『白にコミ6目半』を与えるルールになっています。

ですから

◆黒の陣地『13目』

◆白の陣地10目+コミ6目半=『16目半』

ということになり、『白の3目半勝ち』というのが正しい結果となります。

『白にコミ6目半を与える』というのは絶対のルールなのでしっかりと覚えておいてください。

【実戦編】終局処理(陣地の数え方)

ではでは、本格的な形で計算してみましょうか。ちょっと難しいのでしっかりとついてきてくださいね。

黒が『白2目』を取ったところで、対局は終了。ここから結果を計算することになります。

これがどういう状況になっているか、初心者の皆さんは理解できていますか?

『黒』は眼が2つあるため生きています。

しかし『左下の白』は黒に囲まれて『眼が1つ』しかありません。ということは、この白は死んでいるということになります。死んでいる白石は『黒の陣地』として計算されることになります。

ではでは、計算してきますよ。

◆アゲハマ『2目』

白は『2目』殺されてしまい、盤の外に出されました。これを囲碁用語で『アゲハマ』と言います。『アゲハマ』は黒の陣地として計算されます。

◆黒の陣地『10目』

黒の陣地は『10目』です。死んでいる白石も陣地として数えることができます。

◆盤上で死んだ白石『5目』

『盤上で死んでいる白石』は『5目』です。もちろん計算に含まれます。このように。相手の石を殺すと計算上メチャクチャお得になります。

これで数が出そろいましたので計算してみましょうか。

【黒の陣地】

・黒の陣地10目

・盤上で死んだ白石5目

・アゲハマ2目

(合計:黒の陣地は17目)

【白の陣地】

・白の陣地10目

・コミ6目半

(合計:白の陣地は16目半)

以上の結果を持ちまして『黒の半目勝ち』ということになります。

始めて計算する人にとっては難解であるように感じるかもしれませんが、囲碁においてはこれが当たり前なので、やってれば何も難しいことはありません。ぜひ挑戦してみてください。

なお『野狐囲碁』などのネット対局ではコンピュータが自動計算してくれるので簡単ですよ。