【囲碁】歴代の世界ランキング1位から見る最高の頭脳年齢

youtubeにて面白い動画を見つけました。1974年からalphago(アルファ碁)が登場する2016年までの世界ランキングのトップ10の変動動画です。

こうしてみると、時代の移り変わりを見れてなかなかに面白です。それでいて、日本がどんどん中国や韓国に抜かれていく様を見るのは残念で仕方がありませんね~。

この動画を見ることで、日本のダメなところが見えてきたように思います。一度、ご視聴してみてくださいませ。
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目次

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1974年~2016年までの世界ランキング動画

1988年までは日本が世界最強の囲碁の国でした。ところが、どんどん、中国、韓国に逆転されていき、2016年に至っては、もう井山6冠くらいしかトップ10入りしていない状況になっています。

井山を追い越すくらいの若手が現れてくれない限り、日本はどんどんと中国、韓国に置いていかれてしまいますよ。というか、すでに完全においていかれてしまっている状況です。日本棋院には未来志向で頑張っていただきたいものです。

1988年までは世界のトップは日本でした

動画の最初はこんな感じ。

世界のトップ10は全て日本人です。まさに、世界の囲碁の囲碁の中心は日本であるってな状況でした。

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小林光一、加藤正夫さん辺りなら2000年以降に囲碁を始めた私でも聞いたことありますね~。詳しいことは全く知りませんが。

確か、加藤正夫は福岡出身であり、正月あたりに地元に戻って来ては、福岡のどっかの碁会所で指導対局のようなものをしていたと聞いています。で、私の祖父が毎回、見に行っていたと語っておりました。

ま~、それは置いときましょうか。

1980年から世界トップに君臨したのが趙治勲。2017年11月に囲碁ソフト『DeepZenGo』と対局した棋士ですね。

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以降、1988年まで趙治勲の時代は続きます。

1982年、中国の進撃が始まる

1982年、世界のトップ10に初めて中国人の名前が出現しました。

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そして、あれよあれよと中国人が登場し始め、1988年にはトップ10の内、なんと4人が中国人になってしまいます。ビックリですね~。

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この頃から、日本囲碁界の衰退が始まったと言えるのかもしれません。いや、単に中国が日本以上に頑張っているだけだと言えるのかもしれませんが・・・・・。

1990年、伝説の男『イチャンホ』現る

中国の躍進に驚く日本でしたが、本当の強敵は後から現れました。何と、いきなり韓国人棋士が上がって来て、世界ランキング1位の座を奪ってしまったんです!

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何て読むんでしょうね? 『チョフンヒュン』?

もともと、中国や韓国では囲碁は活発に行われていなかったそうです。そこで、日本棋院が囲碁普及活動をそれぞれの国で行ったと聞きます。その結果がこれです。

たぶん、この1000年かそれ以上に、世界の囲碁のトップはずっと日本だったのではないでしょうかね~。それを初めて奪われてしまった歴史的瞬間だと言えます。日本的には自滅に近い状況でしょうか。

そして、1990年に世界トップに君臨したのがこの男『イチャンホ』です。

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1990年にたったの15歳で世界のトップに君臨。以降は他の追随を許さず、何と2006年までの16年間も世界一位を維持し続けました。バケモノです。

2000年あたり、当時まだ囲碁界のことなどサッパリわからなかった私でも『イチャンホ』の名前だけは知っていました。実を言うと、私が初めて購入した囲碁の本が『李昌鎬(イチャンホ) 私の形勢判断』という本だったりします。

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この本のおかげでしょうか。おかげで私は現在、目算も形成判断もまったくやらない男になってしまいました(ドド~ン!)。いや、実は当時の私には難しすぎてまったく読まなかったんで関係ないんですけどね(笑。実家の押し入れの中にあると思うので、今度探して読んでみようかな~。

内容は低級者向きでわかりやすいと評価している人が多いです。興味のある方はネットで検索して購入してみてくださいませ。
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2006年、中国初の世界ランキング1位

イチャンホも30歳となり力を落としたようです。

代わりに上がってきたのが中国勢。2006年、初めて中国人が世界1位となりました。

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この画像だけを見れば、もう時代は韓国ではなく中国の方に流れて行ってしまっているようにも見えますね~。

しかし、韓国の時代はまだまだ続きます。

AlphaGoとの対局者『イセドル』登場

イセドルが初めてランキングに登場したのは1997年の14歳の頃です。

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たった14歳という年齢で世界トップクラスに名を連ねましたが、当時はまだまだイチャンホの時代で上位を狙うのは難しかったようです。

それが2006年となり、イチャンホも30歳と力を落としてきたことで、イセドルが一気に抜いていったという印象を受けます。

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以降、2011年までの6年間がイセドルの時代となり、28歳で1位から陥落しています。

2016年の世界ランキング1位『カケツ(中国)』

イセドルの後は韓国のパクジョンファンが18歳という若さで世界1位の座についています。

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このままパクジョンファンの時代がしばらく続くのかな~というところで現れたのが中国の『カケツ』

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カケツも2014年に15歳でトップ10入りしたかと思うと、16歳には世界ランキング1位となりました。

以降、現在(2016年末)に至るまで世界ランキング1位を守っています。(一時的にAlphaGoが世界ランキング1位になったこともありますが、直接対局で負けたわけではありません。)

現在の世界ランキング

日本の井山はどうなっているのか?

1988年に初めて日本が世界1位の座を奪われて以降、日本人の名前はトップ10からどんどん消えていきました。

そして2000年、とうとうトップ10から日本人の名前が消滅してしまったんです。

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それから6年後の2006年、やっと日本の国旗が現れますが・・・『張栩(ちょうう)』ですね。日本棋院所属ではありますが、台湾出身です。

しかし、張栩も2009年には名前が消滅。

そして、2011年にしてやっと日本人である『井山』がランキングに登場21歳です。

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以降、10~3位を行ったり来たりする状況が続いています。日本で7冠をとった井山でも世界ランキング1位に立つことができていないってのが現状なんですよね~。
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囲碁の世界トップに君臨してきた者達の『年齢』

こんな感じで大雑把に見てきた感じですと、歴代で世界のトップに君臨してきたのは『趙治勲』、『イチャンホ』、『イセドル』、『パクジョンファン』、『カケツ』の5人になってくると思います。

ここで注目してほしいのが『年齢』です。

1980~1988年
趙治勲23~31歳

1990~2006年
イチャンホ15~30歳

2006~2011年
イセドル(22~28歳

2011~2014年
パクジョンファン(18~21歳

2014~
カケツ(16歳~

だいたい世界トップに君臨している年齢は『15~30歳』なんですよね。これはつまり、『最高の頭脳年齢は15~30歳程度』ってことを表しているのではないかな~と思うわけなんですよ。

ま~、『記憶力』って意味ではないですよ。『囲碁において経験、思考能力において最高の状態で戦える年齢』という感じですかね~。それがだいたい15~30歳くらいになるのかな~と結果論で思えてくるってわけです。

若手が伸びなければ、日本囲碁界に未来は無い!

上で紹介した通り、井山は21歳で世界のトップ10に入りました。・・・・・ちょっと遅いんですよね。イチャンホは13歳です。イセドルは14歳です。パクジョンファンは16歳です。カケツは15歳です。中国、韓国のトップ棋士たちはこんなに若い年齢でトップ10入りしているんですよ。そして、世界の頂点に立っているんです。

しかし、日本の井山でさえ21歳にならなければトップ10入りすることができませんでした。これが今の日本の囲碁界の大きな問題点だと思えます。中国や韓国に比べるとやはりどうしてもレベルが低いんですね。

本当に世界のトップに立つことを目指しているのであれば、もう10歳でプロになるくらいでなければいけないと思うんですよ。そして、14~15歳で国内タイトルに挑戦し、世界とも戦っていくくらいでないと遅いと思えるんですね。それくらいの棋士が現れない限り、到底、中国や韓国には太刀打ちできません。

日本棋院はどこまで真剣に若手育成に取り組んでいるんでしょうかね~・・・・・。井山を倒すくらいの若手がどんどん現れてくれれば囲碁界はもっともっと面白くなるのですが・・・・・。

日本棋院は、中国、韓国の囲碁普及活動には成功したようですが、日本国内の囲碁普及にはまったく成功していないようです。誰か力を貸して上げて下さい(涙。
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この記事を書いた人

『碁石愛護委員会』会長ムスイの葛藤。『碁石を守ってあげたい』という想いと、『碁石を殺してしまいたい』という想い。矛盾するこのジレンマに対していまだに答えを見いだせていない。とりあえず、碁石たちの悲しみの根源である『日本棋院』に対して厳しく追及していく構えである。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • こんにちは
    私もこの動画が好きです
    面白いし興味深くて何度も見ています
    どうして日本の囲碁が世界で通用しなくなったのか不思議だったので、こちらのブログを読んで理解が深まりました
    ところでどこかのブログで読んだのですが、中韓の囲碁は勝ち負けだけを追及するけれど、日本の囲碁は美しさを求めるということが書かれていました
    私は囲碁に暗いので囲碁の美しさがどういう意味なのかわかりません
    日本と中韓では囲碁の価値観に違いがあるのかなと感じました

  • 日本では5目半・6目半コミが主流ですが韓国やとくに中国では7目半が主流になりつつあるそうです。これは電脳解析が影響しているのだと思います。囲碁の発祥は中国です。しかし日本は伝来後数百年(以上?)の歴史・文化の中で培われてきた「美学」や対局相手に対する「敬意」という独特の観念のようなものがあって、それはそれで絶対失ってはいけないものと思います。「柔道」や「空手」も源流は中国です。でもやはり日本の格闘スポーツは独自の「美学」があり、選手たちの中にも勝つことは求められても「美学」は捨てないと思っている選手が多いと思います(またそういう選手の試合は見ていて楽しい)。国際スポーツの世界で日本も一時期”それ”に縛られ、見ていて悲しくなる時期もありました。
    囲碁も同じで、世界ランキングで日本人が少ないのは寂しいけれど、コンピューターに勝つための囲碁は追及すべきではないと思います。コンピューターには美しさはまだ理解できないでしょうから・・・・。

  • cho hunhyunの表記の方ですが、おそらく、曺薫鉉(チョ・フニョン、朝鮮語: 조훈현、そう くんげん、1953年3月10日 – )だと思われます。来日して秀行先生の元で修行されてましたが、韓国に戻ってタイトルを総なめ状態。弟子が李チャンホさんです。

  • 競技人口が違いすぎるから現実的には厳しい。韓国の総人口は日本の半数ほどだが、囲碁人口は倍近くいる。
    日本では将棋が圧倒的に人気なボードゲームでありそちら側に才能が吸われているというのは現実としてあるだろう。そのためチェスも不人気。
    マスコミの報道を見ても将棋は盛んに取り上げられるが、囲碁は将棋のおまけかのように流されて終わり。
    藤井聡太のような圧倒的才能の持ち主が囲碁の方に流れるような状況が起きるか、日本の人口自体が爆発的に増加することでもない限り、囲碁で勝てる状況にはならないだろう。そしてどちらも現実に起こる見込みはない。

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