2017年の8月16日、17日、18日の3日間で『第1回世界電脳囲碁オープン戦』が開催されるとのこと。主催は中国で、出場するのは世界中の囲碁AIです。事実上の囲碁AI最強決定戦ですね。AlphaGoが引退してしまっていますので、これからの囲碁AI最強はどのソフトになるのかという事を決める大会になってきそうです。これは大注目の大会ですよ。

(結果)DeepZenGoが優勝!

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18日DeepZenGo VS 孔杰withCGI

第1回世界電脳囲碁オープン戦の優勝AIである『DeepZenGo』に対して、中国の棋士『孔杰』準優勝AI『CGI』がコンビを組み勝負を挑むという特別対局です。CGIが孔杰9段に候補手を示し、孔杰9段がそれを参考に自分の一手を決めるという対局となります。

持ち時間: 2時間30分
秒読み : 30秒×5回

白番: 孔杰(中国)with CGI(台湾)
黒番: DeepZenGo(日本)

対局結果: 白、DeepZenGoの中押し勝ち

中国の孔杰9段とCGIのタッグでどういった強さになるのかと注目を集めた一戦でしたが、結果はDeepZenGoのほぼ圧勝となる対局内容でした。

対局前の予想では孔杰CGIタッグの方が有利だろうと考えるユーザーの方が若干多いくらいでした。実際、囲碁AIはまだまだポカをやっちゃうような雰囲気ですから、そのポカをプロ棋士がフォローしていけば良い戦いができるのではと。

そんな予想とは裏腹に孔杰CGIタッグは徐々にDeepZenGoに押されていきました。孔杰9段とCGIの相性が悪かったのか、それともどちらかが何らかのポカをやってしまったのか。タッグを組めば強くなるという問題でもないんだなぁと思える一戦となりました。

17日の決勝トーナメント(棋譜)

(決勝)DeepZenGo VS CGI【DeepZenGoが優勝

白番: DeepZenGo(日本)
黒番: CGI(台湾)

対局結果: 白、DeepZenGoの中押し勝ち

日本のDeepZenGoが台湾のCGIを倒し、第1回世界電脳囲碁オープン戦で見事初優勝となりました! おめでとうございます!

右下の白をがっぽりと取られた時は『終わった』と思ったのですが、ジリジリと差が縮まって行き、最終的に大逆転です。CGIはヨセがあまり上手くないってことなのかもしれません。

3位決定戦では中国の絶芸が勝利したとのこと。ですから、最終成績は

1位:(日本)DeepZenGo
2位:(台湾)CGI
・3位:(中国)絶芸

という事になりますね。

圧倒的な力を誇るAlphaGoが表舞台から消えてしまう事により、空白となっていた囲碁AI強の座ではありますしたが、今回の大会でDeepZenGoが優勝したことにより、現時点での世界最強の囲碁AIはDeepZenGoということになりますね。とても喜ばしい事です。とは言え、現時点での囲碁AIはAlphaGoと比べればまだまだレベル的に劣っているなという印象を受ける大会でもありました。これからじっくりと成長して行っていただきたいものです。

(準決勝)DeepZenGo VS 絶芸

白番: DeepZenGo(日本)
黒番: 絶芸(中国)

対局結果: 白、DeepZenGoの中押し勝ち

やりました! 難しいだろうな~と思ってましたが、絶対に負けられない決勝トーナメントでDeepZenGoが、現時点ではAI最強だと思われていた中国の絶芸相手に中押し勝ちです! 今までDeepZenGoは絶芸に勝ったことが無かったそうです。思いがけないところで大金星をあげましたね~。DeepZenGoも良い成長を遂げているようです。

決勝の相手は、予選でDeepZenGoと絶芸をともに倒し予選1位で通過となった台湾の『CGI』です。

(準々決勝)DeepZenGo VS DolBaram

白番: DeepZenGo(日本)
黒番: DolBaram(韓国)

対局結果: 白、DeepZenGoの中押し勝ち

中盤までは黒のDolBaramが勝つのではという勢いでしたが、黒は右上の判断ミスからどんどん崩れていき、最終的にはDeepZenGoの圧勝となりました。AIは週番の読みが凄いのではという気はするのですが、実際は細かい読みがいまいちな状況のようです。

16日の予選結果(棋譜)

Round5

白番: DeepZenGo(日本)
黒番: 絶芸(中国)

対局結果: 黒、絶芸の中押し勝ち

左下の白死はちょっと謎でしたよね。これが無ければ可能性はあったと思うのですが。開発者の加藤さんの話によりますと、時間設定を早打ちにしているせいか読みが浅くなってしまっているため明日以降の対局ではもう少し時間を使うように設定し直すとのことです。

初日のDeepZenGoの成績は3勝2敗です。おそらく、予選は突破していると思われます。明日の決勝トーナメント、頑張っていただきたいものです。

Round4

白番: 天壌囲碁(中国)
黒番: DeepZenGo(日本)

対局結果: 黒、DeepZenGoの中押し勝ち

台湾のCGIが、優勝候補である中国の絶芸を倒したとのこと。予想外のAIが出てきましたね~。CGIは細かい読みが上手いような気がします。詰碁や手筋特化で学ばせたタイプのAIとか?

Round3

白番: Leela(ベルギー)
黒番: DeepZenGo(日本)

対局結果: 黒、DeepZenGoの中押し勝ち

無料で入手できる囲碁AIの中で最強と言われているのがベルギー産の『Leela』です。そのLeelaとDeepZenGoとの対局という事で注目してみましたが、やはりヨーロッパ勢のAIでは日本製のAIには勝てないようです。

高尾名人が『筋が悪い』と語っていたのが印象的です。アマ最強クラスのフリーソフト『Leela』ですが、プロ視点ではそこまで凄いというほどでもないようですね。

Leelaとの対局を試してみたいという方は、無料で誰にでも入手できますので挑戦してみてください。アマチュアの県代表クラスくらいの実力はあるようなので、面白いですよ。

◆Leelaの入手方法
http://netdays365.com/Leelaの入手方法/

Round2

白番: CGI(台湾)
黒番: DeepZenGo(日本)

対局結果: 白、CGIの勝利

終盤、白のCGIは自分の陣地の中に打ち込むという日本ルールでは考えられない一手を打っていますが、中国ルールではこのような一手を打っても損にならないそうです。こう言うのを見ると、中国ルールと日本ルールは異なるんだなぁと感じますね~。

Round1

白番: DeepZenGo(日本)
黒番: 神算子(中国)

対局結果: 白、DeepZenGoの中押し勝ち

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日程

8月16日(水):予選
8月17日(木):決勝トーナメント
8月18日(金):孔杰九段VS優勝ソフト

出場する囲碁AIソフト

中国      :絶芸、神算子、天い囲碁、先知囲碁
日本チーム   :DeepZenGo、Rayn、AQ
韓国チーム   :DolBaram
ヨーロッパチーム:Golois、leela
アメリカチーム :MuGo
中華台北チーム :CGI

中国の『絶芸』はメチャクチャ強いと聞きますね~。たぶん、優勝候補だと思います。

日本のDeepZenGoは最近よく負けている印象なので成長しきれず足踏みしているのかなという感じでしょうか。今回は期待できないかなと思っています。

韓国は囲碁AIの開発に出遅れているという話を聞いたことがありますので、現在どの程度の強さになっているのか興味深いところ。

それ以外で注目といったら、やはりヨーロッパのLeelaでしょうか。現在、無料で入手できる囲碁AIの中では最強であり、日本国内だけでなく、世界中でも注目を集めている囲碁ソフトですからね。ぜひ皆さんもダウンロードして試してみましょう!

◆無料の最強囲碁AI『Leela』
http://netdays365.com/最強の囲碁AI『Leela』

主催と対局ルール

主催 : 国際囲碁連盟
後援 : 中国囲碁協会、内モンゴル自治区体育局、オルドス市人民政府
会場 : 内モンゴル・オルドス・エジンホロ旗大劇場

ルール: 中国ルールを採用。
予選 : 持ち時間 30分 切れ負け。
決勝 : 持ち時間 30分 秒読み20秒10回

優勝賞金:20万元(日本円で320万円)

『中国ルール』とのことなので『コミ7目半』ということになりますね。

予選の方は『持ち時間30分の切れ負け』だそうです。こういった大きな大会で切れ負けってのも珍しいですよね。AIだからスピーディーな一手一手を繰り出せるという判断なのだと思われます。しかし、こんなにスピーディーな対局となりますと、解説の方も困るでしょうね~。今までになりテンポ良い解説が必要となりそうです。

決勝は秒読み20秒が追加されるようです。ただし『決勝トーナメント全て』なのか『決勝だけ』なのかは不明です。

優勝賞金は20万元で、日本円に直すと320万円ほどとなります。AIの大会という事でどの程度の注目度になるのかわからないため様子見ってことなんでしょうね。この大会が一般的となり、注目度が高くなれば、賞金額も増えていくかもしれません。

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